中萩中学校 2年生(当時) N君 式の計算ができない
少し前に在籍していた中萩中学校2年生N君。
中21学期の無料体験受講時,文字式の計算が全くできませんでした。10問のうち正解は2問から3問程度。成績は推して知るべし…ですね。
ただ,解答を詳細に調べると,まちがい方に一定のパターンがありました。
* a=1×a,-a=-1×a であることを理解していない。
* ( )を使って文字式をかたまりとしてあつかう意識がない。
* 分数係数に弱い。また,分数と整数の通分ができていない。 などなど。
しかし,上記のようなポイントを含まない計算はほとんどミスしていません。
聞くと,小学校までは算数は比較的好きで,得意だったとのこと,ところが中1の文字式あたりからよく解らなくなり,そのまま2年生になるまでそのままにしていたということです。
このように,解っていないポイントがはっきりしている生徒さんの場合,対処は比較的簡単といえます。
彼の場合,
① まずは文字式のかき方(中1の1学期に内容)のプリントに戻り,省略されている 1 や -1 を意識してもらいました。
② 分数係数の文字式のかき方を確認してもらいました。
③ 実際に計算演習をしてもらいながら,①,②と計算を結び付けていきました。
④ いくつかのパターンについて補強用のプリントを用意し,( )を使うことの重要性を意識してもらうようにしました。
最初はなかなかうまくいきませんでしたが,毎回同じような演習を繰り返すうちに少しずつ正解率が上がって行き,基礎が固まったことで,乗除法についても理解が進み,通塾以前は定期考査で平均点の6割くらいが精いっぱいだったN君,2年生の1学期末考査では平均点+15点を達成してくれました。
これは,比較的短時間で得点を伸ばすことのできた典型例です。自慢するつもりはなく,それほど珍しいことでもありません。
ただし,もちろんいつもいつもこううまくいくという訳でもありませんので,次回更新時には,同じような成績でもなかなか成績が上がらず,本人共々苦労した生徒さんの例を書いてみたいと思います。
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またお会いできる日を楽しみにしております。