船木中3(当時) 春休み明けテスト21点

 四国は早くも梅雨入りしたようですね。運動会,無事にできて何よりでした。 
 さて,昨日のブログで予告しましたように,今日はテストの得点を上げるのに苦労した例を。

 記録を調べたところ,無料体験受講が中3の5月でした。春休み明けの実力テスト21点。無料体験時,学校ではちょうど式の展開を学習していたので,その分野のプリントに取り組んでもらいましたが,計算問題の正解率約60~70%といったところだったと思います。

 ところが,プリントをよく観察すると,同じ公式を使う問題でもできている問題とできていない問題があり,これはできるけれどこのパターンはできないという,一定の傾向が見られません。そういう意味で,昨日(5月27日)ブログで紹介した生徒と明らかに傾向が異なります。
 そこで,中2,中1とさかのぼって調べてみると,正の数,負の数の加減法が定着していませんでした。

 本人も保護者の方も,何とか新居浜の公立高校に入りたいということです。そのためには,実力テスト,そして県立入試の計算問題を確実に得点できるようにすることがすべてに優先しますとお話ししました。

① 正の数・負の数の加減法の確認

 基礎の基礎からやり直しました。

② 文字式の加減法の演習

①との関連を確認しながら演習しました。

③ 文字式の乗除法の演習

 ②と③の計算法の違いを確認しながら,加減法と乗除法の演習を混ぜていきました。

 正の数,負の数の加減が解っていない場合,その時点からあと(彼の場合は中3の5月まで)の学習の積み重ねが全くできていないことになります。そのため,すべての知識があやふやで,計算法を使い分けることが非常に難しくなります。また,一度何とかできるようになった計算でも,少し学習の間があくと,すぐに忘れてしまうのも特徴です。

 彼も,1学期の間計算演習に塾の授業のほとんどの時間を費やしましたが,計算はなかなか安定してきませんでした。

④ 何とか『おどりばへ』

 それでも,夏休みの終わりころになると,自力でできないまでも,少しヒントがあると『ああ』と反応してくれるようになってきました。『おどりば』到達です。(おどりばについては おどりば 参照してください。)

⑤ 目標達成

 平方根の計算についても同様の経過をたどり,実力テストでも10月以降は計算がある程度安定し,目標だった公立高校合格を達成してくれました。ただし,ぎりぎり滑り込みの合格ではありましたが。

 数学は積み上げ科目,あるところが理解できないままにしておくと,そこから先積み上げていくべき部分の積み重ねができないため,対処が遅れれば遅れるだけ,カバーすることが難しくなります。
 『解らない』がでてきたら,早めにそれをつぶしておくことを強くお勧めして,本日のブログを終えたいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。気に入っていただけましたら,ぜひまたお越しください。また,直接ブログに来られた方,トップページもぜひご覧ください。

 

 

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