連絡票へコメントをいただきました。

昨夜,いつも月謝袋に入れてお渡ししている連絡票にコメントをいただきました。ブログでの公開をお許しいただきましたので,今日はそれについて書こうと思います。

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 子供さんは中学1年生,いつも連絡表にいろいろなコメントをいただき,塾生の新しい面を知ることができ,指導上大変助かっております。

 最近の授業のことでしたが,子どもさん,書きにくいのでここでは『A君』とします。A君が授業終了後しばらく(時間にして30分足らずだったと思います)送迎の都合で,塾で自習して待機したことがありました。その際,彼は時間つぶしにマンガを読んでいたのです。それをお母さんがA君から聞いて驚き,叱り,けんかになったそうです。
 
 お母さんとしては,なぜ塾という場にふさわしい行動が取れないのか,それが情けない,また,塾の雰囲気を壊してしまい申し訳ない由書かれてありました。

 それに対してA君の言い分は,中学校に入って学校,部活,塾で自分のしたいことをする時間がないからと反論したとも書かれています。

 もちろん私もマンガを読んでいることは知っておりました。ただ,周囲の塾生はきちんと自分の学習に集中しており,場の雰囲気が壊れることもなかったこと,また,学校,部活のあとの受講で,来た時から疲れきった顔をしていたこともあり,自習時間くらいは良いかと考え,特に何も言わなかったのです。

 私の対応がよかったのか,悪かったのか。個々を見ていただいたみなさんから『それは甘い,甘すぎる』とおしかりを受けそうですね。私もそれについては少し反省しております。

 ただ,塾を営んでいる私がいうのもなんなのですが,彼に限らず,今の生徒諸君,とてつもなく忙しい毎日を送っています。当塾の塾生諸君は英語など他の塾との掛け持ち受講も多く,日によってはいくつかの習い事や塾のはしごも珍しくないようです。
 その中で,厳しいところは無論必要ですが,少し緩んだところもあっていいような気はするのです。もちろん,周囲に迷惑をかけないことは前提ですが。

 人生は難しいなとつくづく思います。増して,子どもさんにきちんと接するのは難しいです。その中で,いつも意識しているのは,『幅』です。常にベストの対応をし続けることは至難です。しかし,ベストではないかもしれないけれど『ほめられたものではないけれどまあ,ぎりぎりセーフ』から『ベストとはいわないけれど,それならまあまあだね』位のゾーンをキープする。その中で,できるだけベストを目指す。そのくらいの柔軟性を持って子どもさんに接していくことが,結果としてちょうどよいような気がしています。

 また,一人の子どもさんには多くの大人が関わっています。多くのおとなたちがそれぞれの価値観で子供さんに接することで,ここにも『幅』,言い換えると『余裕』,『バランス』のようなものが自然に生まれるように思うのです。今回についても,私がとった行動が柔ならお母さんがとられた行動は剛,バランスと幅が生まれています。これが子供さんが健全に生きていく上でのショックアブソーバーになるのではないかと思っています。
 
 連絡票をきっかけにいろいろと考えたので,それをとりとめなく書きました。長文お許しください。

 最後になりますが,主人公A君,マンガを読んでいたことをお母さんにそのまま話すことからもおわかりだと思いますが,悪気のワの字もなく,極めて素直で優秀な生徒さんであること,本人の名誉のために記しておきます。

 本日これまでといたします。ここをご覧の皆様,何かご意見などおありでしたらぜひお聞かせください。よろしくお願いいたします。お手柔らかに(笑)。

 
 

 

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