続いて今日も連絡票へコメントいただきました。
久しぶりにすっきりした良い天気です。からりとした空気が,頭の中にたまったストレスまで蒸発させてくれそうです。
さて,昨日,算数と国語を受講して下さっている小学生のご家庭から,連絡票にコメントをいただきました。ブログでの公開にも許可をいただきましたので,今日はそれについて。
昨年のちょうど今頃,算数の無料体験受講後入塾,昨年末には国語の無料体験を受講後,算数・国語の同時受講をしていただいております。
今回のコメントは,国語の単元のテストで良い点が取れていたというご報告でした。
国語については,最初は教科書準拠テキスト(教科書と同じ文章を使って作られた,塾専用の問題集。近藤塾では数学,算数は塾で作成したオリジナルプリントを使いますが,国語では準拠テキストを使います。)であるにも関わらず,A君,ほとんど自力で正解できる問題がなかったと記憶しています。そもそも,テキストを前にしても手が動かないのです。
まず考えたのは,問題文を読むことそのものが難しいのではないかということでした。そこで,たまたま他の生徒がいない時間帯があったので,テキストを音読してもらうと,流暢とはいかないまでも,きちんと読むことはできます。いくつか基本的な質問をしても,ある程度答えられるのです。
そこで,テキストを前にしていろいろ話してみると,問題文の内容が読めないというより,問題文の指示が何を意味しているのかがよく解っていないということがわかってきました。
皆さんも覚えがおありだと思いますが,国語の問題には独特の問いかけが何種類もあります。曰く『文章中から○字で書き抜きなさい。』,曰く『文章中の連続した二文の最初と最後の五文字を書き抜きなさい。』などなど。
A君はとてもまじめに問題に取り組むので,問題文の意味が解らないとそこで考え込んでしまって,固まってしまうようでした。これでは,時間ばかりかかって,力を付けることにつながりません。
そこで,つまってしまいそうな問題は早めに一緒に問題を読み,意味を一緒に考えて,確認してから取り組んでもらうようにしました。すると,少しずつですが自力で正解できる問題が増えてきました。まだ自分で文章を作る問題になると難しいようですが,いくつかの選択肢から選ぶものや,もとの文章から一部を抜き出す問題などはずいぶんしっかりできるようになっています。
それでも,なかなかテストの得点につながらない状態が続いていて,本人にも保護者の皆様にも心苦しかったのですが,今回,朗報をいただき,私としても,とても嬉しかったのです。A君,本当によく粘って学習に取り組んでくれたと思います。
テストで点が取れない,いい方を変えれば,今学習していることがさっぱりわからない生徒,たくさんいると思います。それを変えるために何より必要なのは,あきらめずに学習することです。
そして,これは,本人よりまず指導する側にとって極めて大切であると,今回のようなことがあるたびに強く思うのです。
成績を上げていく,テストの点を挙げていく作業は,生徒と指導する側の共同作業です。しかし,学習内容についていけない状態になっている生徒に諦めるな,やる気を出せといっても,それは無理というものです。そこで,指導する側が『この子はここが限界』,『まあここだけでもできればそれでいいや』と思ってしまうと,共同作業は終わってしまいます。
今の状態はあくまで『今』です。指導する側が『今』を正確に把握しながら『明日』を,『明後日』を,『半年後』を,『一年後』を考え,上を常に目指すことが,生徒のうちに眠っている力を呼び覚ますことにつながること,今回いただいたコメントで改めて確認させていただけたと思います。A君,ありがとう。
またまた長文になってしまいました。ブログを始めて気が付いたのですが,文章を書くの,好きみたいです。下手の横好きですね。
読んでくださった皆様,お付き合いいただきありがとうございました。もしも,もしも気に入ってくださいましたなら,また見に来ていただけるととてもうれしいです。
直接ブログに来ていただいた方,ぜひトップページにも足をお運びください。よろしくお願いいたします。