素質について

おはようございます。6月2日(土)午前8時少し前です。

 今気が付きましたが,昨日までの記事の合計が13件。今日でブログ開始からちょうど二週間です。今のところ,毎日更新継続です。自己満足(笑)。

 さて,今日は,算数,数学の素質について考えてみたいと思います。話題の特性上,使う言葉が多少堅苦しくなってますが,私ごときが書くブログのこと,実はたいしたことはいっていないので,お気楽にお読みください。

 この教科,『できる』,『できない』に,素質的なものがどうしても大きく関わってきます。

 算数や数学というと,理論的に物事を考える学習だから,考えれば解る。解らないのは考えていないからだ…と思われがちです。もちろんそういう側面はありますが,実はその前提として,学習する内容の概念をつかむ必要があります。

 例えば,1+1=2です。誰でもわかることですが,ではなぜ 1+1=2なのでしょうか。これを小学生に質問されたとき,あなたならどう答えますか?
 1個と1個を合わせると2個になるんだよ…としか答えようがない。数学的に説明する方法があるのでしょうが,大人も子供も関係なく,ほとんどの人はそんなややこしいことは考えていないでしょう。何となくそういうものだと解っているわけです。そういう概念を理屈ではなく,理解してしまうことができる。飲み込んでしまっているわけです。

 さて,人間の頭というのは,そういう,具体的なものの概念を呑み込むことは比較的簡単にできますが,もっと抽象的なものになると,だんだん呑み込むことが難しくなる…というのは,皆さん,感覚的にお解りになるかと思います。

 算数,数学が学年が進むにつれて難しくなる…というのは,飲み込むべき概念がより抽象的になっていくということです。

 ここで前述の素質的なものが大きく関わってきます。

 同じ概念を学習したときに,ある生徒はそれを瞬時に飲み込んでしまいます。『あ,なるほど』と思ってしまう。その瞬間,彼にとってはその概念は 1+1=2 同様,当たり前のことになってしまうわけです。

 ところが別の生徒にとっては,それはまるで初めて接する異国の言葉のようで,異国の文化のようで,聞いても,考えても,意味を成さない。

 だから,算数,数学が『解る』生徒にとっては,『解らない』ということが理解できない,逆に『解らない』生徒にとっては,『こんなのなんで解るの?』ということになる。

 そして,算数,数学の学習の学習が進むに従って,学習する概念はより複雑になっていきます。すると,呑み込める概念のレベルには個人差がありますから,A君にとって簡単だった算数,数学がだんだんと難しい教科になっていく,とうとうお手上げ…ということも起こってきます。

 話を広げすぎるといくらでも広がるので,ここいらにしておきますが,ですから,特に小学生については,解らないからといって怒る,その場でできるようになるまでやらせる…というのは無意味である場合が多いです。少なくともその時点では,彼はその概念を飲み込めない状態にある可能性があります。

 ではその場合,どうすればよいか。近藤塾では,意識的にやっている明確な対処法があります。

 長くなるので,これは明日書くことにします。おお,本ブログ初の連作だ。明日の話題を考えなくてよい。一粒で二度おいしい。独り言。

 お付き合いいただきありがとうございました。興味を持っていただけましたら,明日もぜひおいで下さい。お待ちしております。

 

 

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