中3 因数分解について

梅雨空ですね。気温は低めなので,蒸し暑さはそれほどでもないですが。

 中3は平方根へ,中2は連立方程式,中1は文字式へと,授業内容も,夏を感じる単元へと移行していきます。これで夏の到来を感じるのも,職業病でしょうね(笑)。数学を教え始めて30有余年の歴史のなせる業かと思います。

 さて,本日のテーマは中3,因数分解について。平方根と並んで,中学3年生で学習する内容の中でも,重要な単元です。

 因数分解は式の展開の逆計算であり,展開の過程を遡る必要があるので,中3の諸君にとっては展開に比べて手強い単元です。分配法則さえ使えればどんな式でも展開は可能ですが,因数分解はそうはいきません。共通因数をくくる,公式を使う,式のかたまりを見抜いて使うといった,基礎になる変形パターンをきちんと学習したうえで,それを使い分ける必要があります。

 愛媛県の入試では,出題されても1問のみ,直接の出題がない年もあり,入試の中では比較的目立たないのですが,ことはそう単純ではありません。因数分解は,2学期で学習する2次方程式を解く際には,必要不可欠な変形です。また,高校の数学を理解するうえでの基本中の基本になるのです。

 この単元が苦手な生徒の場合,大きく2種類に分けられます。

㋐ 共通因数が解らない。公式が使えない。

㋑ 基礎的な変形はなんとなできるが,公式が使い分けられない。少し複雑な式になると,混乱する。

 ㋐の場合,計算力そのものが低く,因数分解以前の計算が全く理解できていないと考える必要があります。入試で合格を勝ち取るためには,計算問題を確実に得点することが絶対に必要です。中3のこの時期であることを考えると,まずは計算力のアップが,入試突破の大前提といえるでしょう。
 
 近藤塾では,1,2年生の基礎プリントに戻るところから始めて,今の時期からの学習なら,何とか夏休みの終わりまでに計算力の強化をしていければと考えるところです。

 ㋑の場合,期末考査を目標に,まず共通因数をくくる,公式を使う,かたまりがあれば文字に置き換えるという優先順位をいつも意識し,演習をたくさんすることによって,弱点が補強できます。㋑の生徒さんはとても多く,塾でも,対策用に,補強用のプリントを何パターンか用意しています。

 新居浜では今まさに,中学総体の新居浜予選が行われています。松山市(北条)でももうすぐ始まりますが,これが終わると期末考査は目の前であり,準備不十分のままでテストの日を迎え,あららら…というのがよくあります。考査のあと,中3の保護者の方から慌ててご相談を受けることも珍しくありません。

 この単元,よく解らないと感じたら,早めの対処が望まれますので,ぜひご留意ください。

 本日これまでといたします。もしも,もしも気に入っていただけましたら,ぜひまた足をお運びください。直接ブログに来ていただいた方は,トップページも見ていただけると嬉しいです。

 よろしくお願いいたします。
 

 

 

 

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