船木中1 いろいろな数量が文字式で表せない

 6月10日(日)午前9時30分,曇り空です。湿度は高く,しかし今のところ台風の影響はまだ感じられません。時折鳥の声とともに,風が入ってくるくらいです。

 何やらおなか,へその右付近にかゆみを感じて,服をめくってみると,蚊に刺されていました。夏ですね。

 昨日,ブログを書きながら気づいたのですが,ブログの最後は
『もしも,もしも気に入っていただけましたら…』で始まる文章で絞めています。
 これ,なんとなく頭の中に湧いたもので,気に入ったので継続して使っていますが,よく考えると,昔はまっていた,私と同年代,たしか私が高校生の時に大学生だったので,私より少し年上でしょうか,某女流作家(今でも書いておられると思います)の後書きによく使われていたフレーズに似ていますね。SF作家(でいいんだろうなー),エッセイも多数。メジャーではない(メジャーなのかな?)けれど,○○キストと呼ばれるマニアを産んだ人。もしかしたら,思い当たる方もおありでしょうか。

 さて,今日は中学1年生,文字式についてです。当時船木中学校1年生女子,無料体験受講は一学期末考査の直前だったと記憶しています。

 期末考査対策用のプリント(正の数,負の数と文字式の問題が混在している,総合演習用のプリント)を使って様子を見てみると,正の数,負の数の計算についてはある程度理解していましたが,文字式の問題になると,確かに急に正解率が下がります。無料体験お申し込み時にも,本人,そしてお母さんから,文字式がよく解らないので,期末考査までに何とかしたいと言われました。

 そこで,文字式に絞って,改めてプリントに取り組んでもらうと,傾向がはっきり見えてきました。

 文字式のかき方については,全く解っていないわけではないけれど,1や-1の扱い方,四則が混ざった式の扱い方など,学習するときに大切になるポイントについて理解と演習が不足していました。

 これについては,比較的短時間で解消できました。一つ一つパターン演習を重ねることで,何が大切なのかが解ってきたようで,実際のテストでも,成果がはっきり表れていました。

 問題は,文字式を使って,いろいろな数量を表すことでした。

 彼女の解答をよく見ると,できていない問題には2つのパターンがありました。1つは,式の作り方,式の構造はまちがっていないけれど,それを文字式の表し方に従ってかくことができなかったパターン。これは前述の演習である程度解消できました。

 もう1つは,算数の学習が理解できていないため,正解できないパターン。

 これは,短期間では解消不可能です。いまさら言うまでもありませんが,小学校で学習する算数の内容は極めて多岐にわたります。特に,速さ,割合,いろいろな図形の面積,平均,円に関する問題などは,まず公式や基礎となる考え方を理解したうえで,たくさんの演習をこなしておかなければ,中学校の数学で文字式を使ってこれらを使いこなすことは難しくなります。

 この中1女子も,算数にあやふやな部分を多く残したままで中学生になってしまった,典型的な例でした。

 このときは,期末考査までにはあまり時間がなかったので,本人と保護者の方に状況を説明し,比較的短時間で結果が出やすい部分を重点的に補強し,期末考査終了後から夏休みの期間を利用してじっくり対策をするという方法を採りました。

 期末考査では平均点に少し届かなかったのですが,本人のまじめな性格もあり,夏休み明けの実力テストでは平均点をかなり上回ってくれたと記憶しています。また,この期間の彼女の頑張りは,2学期で学習する方程式の文章問題にも活きました。

 ただしこれは,指導がまずまず計画通り結果につながった例です。夏休みいっぱいを使っても,算数の内容が理解できず,成績の向上につながらないことも多々あります。

 やはり,学校で学習した内容は,その単元を学習しているときに,その都度理解していくことが大切です。

 小学生の皆さん,算数は生きていく上で大切な知識が詰まった,とても重要な学習です。解らないことはそのままにしないで,その都度対策するようにしてくださいね。

 また,中学生で算数が解らないという自覚がある人は,これまた早めに対策することを強く,強く,強くお勧めします。

 最後は,指導させていただく側の魂の叫びでもありました。(笑)

 長文にお付き合いいただきありがとうございました。もしも,もしも気に入っていただけましたら,また足をお運びいただけるとありがたいです。直接ブログに来られた方は,トップページもぜひご覧ください。

 よろしくお願いいたします。

 

 

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