小6 実力テストになるとテストで点が取れない…

6月19日,午前10時40分です。大阪,少しずつ秩序を取り戻しているようですが,ガスが普及しておらず,まだまだ影響は長引くようです。早い復旧をお祈りいたします。

 大阪の余震が気になって,午前5時半くらいには起きていましたので,少し眠たいです。

 典型的な梅雨空。早朝はけっこう涼しかったのですが,徐々に蒸し暑さを感じるようになってきました。さっきまで塾をそうじしていたせいでしょうか(笑)。

 さて,今日は泉川小の当時6年生女子。無料体験時,単元別テストだとそこそこ点が取れるのに,1学期のまとめテストのような実力テストでは急に点が下がってしまう由,ご相談を受けました。

 ちょうど速さを学習し始めたころでしたので,まずそこのプリントをやってみてもらうと,確かにそこそここなせます。ところが,本来夏休みに使う1学期の復習のプリントになると,基礎的な問題中心でしたが,学習内容をきれいさっぱり忘れているのか,手も足も出ませんでした。

 無料体験時は,生徒は極端な緊張状態にあるので,そこは考えた上で評価しなければなりませんが,それにしても極端です。

 経験上考えられるのはただ一つ,内容を理解せず,公式を覚えてやみくもにそれを使っているのではないかということでした。

 そこで,そこそこできていたプリントの中で,いくつかの問題について,少し条件を変えた問題に取り組んでもらうと,やはり手が動きません。解けている問題についていくつか質問しても,やはり明確な答えは返ってきませんでした。

 こちらの予想,どんぴしゃりでした。理解していないことは人間の頭にはなかなか残りません。今学習している単元の公式を覚えるのが精いっぱい。市コス演習が途切れると,内容を忘れてしまって当然です。総合的な出題だと正解率が極端に下がるのも当たり前です。

 週1回75分の授業のうち,最初の20分~30分くらいを学校で学習している単元の内容の確認にあてました。単に○,×をつけるのではなく,一つ一つ内容を説明しながら,問題を解いてもらいます。正解の問題もそのままにせず,なぜここの式で答えが出るのかをっ説明してもらい,補足します。残りの時間は,1回について1つの単元に絞り,過去に学習した内容について同様の授業を行いました。

 問題数はたくさんこなせませんが,少しずつ,考えるということがどういう作業なのかを経験してもらうことで,状態がよくなっていきました。

 考えることは,まずそれを経験することが大切です。考えることができない生徒に,『もっと考えて。考えればわかる』という指導はほとんどの場合無意味です。

 まず考えるための道具が必要です。公式や算数の知識がそれにあたるでしょう。次に,それらを使って,答えを求めるための道筋をさがし,それを実行する作業を経験してもらうこと。いっしょに問題を解いてあげることがそれにあたります。そのあとに,全く同じパターンの問題を今度は自分で解いてもらい,考えることに慣れてもらうのです。

 この生徒さん,かなり時間はかかりましたが,中学校入学までに,いわゆる思考力,かなり向上しました。入学直後のテストでも80点を超えたと記憶しています。

 同じような状態の子供さん,多いです。新しい学力観に対応し,将来社会で役に立つ力を身に付けるためにも,自分で考えることができるようになっておきたいものです。一朝一夕のできることではありません。ぜひ早めの対処を。

 今日はCM無しにします。忖度をお願いしたします。時事ネタ…古いですか?(笑)

 では本日これまで。お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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