小4 学校の教科書では物足りない

 7月9日(月)午後1時30分。晴れたり曇ったり。蒸し暑いです。

 昨日は夕方から私事でバタバタしてニュースを見ておらず,大雨警報,もうとっくに解除されたと思っていましたが,松山は解除が今朝6時51分だったのですね。私の古くからの友人の家の近くでは土砂崩れがあり,京阪神に住む友人の親せきの家は,一階の天井近くまで水が来たそうです。

 被災された皆様,心よりお見舞い申し上げます。

 さて,今日は少し前向きに,学校の教科書レベルの問題では物足りないという人について。

 小4という設定にします。済美平成や新田青雲といった,私立の中高一貫校を受験するための準備を早くから始めている人には多いと思いますが,ここでは中学受験の予定はないものとします。最も一般的な,公立小学校の小4です。

 それなりにミスはあるものの,計算力はしっかりしています。直観力が優れており,新しく学習した概念を大つかみにすることが上手です。

 文章問題も得意,教科書レベルの問題なら苦も無く解きこなします。こういう小4,時々います。

 さて,こういう人が例えば夏期講習を受けてくれることになったとき,どうするか。意外と難しい問題です。

 教科書の問題が簡単すぎるのだから,もっと難しい問題を用意すればいいじゃないか…まあ,その通りなのですが,実際にはそう単純にはいかないのです。

 世の中に出回っている難しい問題,これ,ほとんどが中学入試を想定して作られた,受験勉強用の問題なのです。解くためには,入試問題を解くために必要な知識や演習が必要です。代表的なものといえば,鶴亀算,流水算,過不足算・・・。これらの解き方をしっかり勉強したうえで取り組むなら良いですが,そうでない場合,これらは単なる珍問です。思考力のトレーニングにはなりません。

 ではどうするか。

 こういう受験用の問題を使う場合,まずその問題をいくつかの小問に区切ります。一つずつの小問が,そのあとの小問のヒントになり,最終的な答えまでの流れにつながるよう工夫して出題するのです。使う数にも気を配る必要があります。入試用の問題は,使う数がやたらと複雑な場合が多く,小4のこの時期では,まだ2けた以上の数でわるわり算も学習していませんので,計算を少し簡単にしておく必要があります。

 もちろん,オリジナルの問題も多く,同様の配慮をしております。

 作問の段階でここまできちんと準備しておくと,思考力を鍛えるためのよい演習ができます。

 愛媛県立松山西中等教育学校のような,公立の中高一貫校の検定問題もよく使います。よく練られた良問が多いです。もともと,私立の中学入試対策のような,特殊な対策をしなくても解けるように配慮して作られています。少し出題に配慮すれば,4年生でも解くことができる問題,結構あるのです。思考力を鍛える,そして,今までに見たことの無い問題に対応する力をきたえるのによいです。

 力があるとはいえまだ小4,基礎基本は無視できません。授業の前半は基礎基本の確認に使い,後半でこういう問題に取り組んでもらう。これが夏期講習での,近藤塾の基本スタイルになります。小5,小6についても,基本的な考え方は変わりません。

 本日も駄文にお付き合いいただきありがとうございました。今日から授業再開,気を引きしめて生徒のみなさんを迎えたいと思います。

 よろしければ,ぜひまたこのブログに足をお運びください。

 

 

 

 

 

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