小学生 計算を楽にする
8月29日(水) 午前7時。 今日も朝から蒸し暑いです。
夜中,久しぶりにエアコンを入れました。熱帯夜だったのでしょうか。ここ2,3日を凌げば気温は下がってくるとのことなので,乗り切りたいと思います。
高校生は体育祭の準備で大変そうですね。特に高3は最後の体育祭,あと一週間程。みんながんばってね。
さて,今日は計算力について。
小6の一学期で,小数,分数の加減乗除の学習が一通り終わります。夏休み以降は,ある程度基礎的な計算ができる生徒さんについては,四則混合計算や,整数,分数,小数の混合計算に取り組んでもらうことになります。
計算力,人それぞれです。また,正解率が同じくらいの生徒さんでも,計算のスピード,それぞれです。
近藤塾では,無理に計算のスピードを上げろとは指導していません。自分のペースでよい,計算の演習をこなしていくうちに徐々にスピードは上がっていくよ…というスタンスで授業をしています。
ただし,計算するときに気を付けておきたいことがあります。
分数と小数の混合計算をするときには,小数どうし,または分数どうしに数を統一する必要があります。分数を小数に直そうとすると,わり切れない場合があるわけですから,小数を分数に直してから計算することが多くなります。
例えば,0.25+3/8 を計算します。10人中8人,9人は
0.25=25/100 なので,
25/100+3/8=100/400+150/400=250/400 とします。
生徒さんによっては,きちんと約分して5/8まで持っていけますが,約分をせずそのままの生徒さんも多く,場合によっては分母が800になってしまうことも多いです。
0.25=25/100=1/4 と最初に約分してしまうと
1/4+3/8=2/8+3/8=5/8 にあっさりと行きつけるのですが。
要は,計算というのも頭を使うことが大切。常に先の見通しを考え,どうすれば計算が楽になるのかを考えながら計算を進めることが大切なのです。
これは小学生のみならず。中学校以降の数学の学習にも直結していること,いうまでもありません。
ところがこれ,指導するの,とても難しいです。というより,指導してもそれを生徒諸君がなかなか自分のものにできません。
例えば入塾したてで,分数や小数の計算法,分数と小数の関係がよく解っていない生徒さんにこれを指導しても,混乱する一方です。
ある程度力がある諸君には,事あるごとに,こうすれば楽になるよ,先に約分してから次の計算にかかってごらん…と説明します。すると,そのときはそれをきちんと実行できるのですが,次に同じような計算が出てくると,元の木阿弥…ということ,多いですね。
実はこの部分,中学受験を経験している生徒諸君とは大きな差があります。彼らは計算を楽にするテクニックを徹底してたたき込まれるため,複雑な計算を苦もなくこなします。また,そういうテクニックが身に付いていないと,入試レベルの計算,できないのですね。
結果として,中学校入学以降,計算に対するハードルは低くなり,理論を考えることに頭が使えるようになります。
どうも今の子供さん,目の前に出てきた(与えられた…というべきでしょうか)問題を黙々とこなすことはできますが,問題を楽に解く方法を自分で探し,それを使うということ,あまり考えないようです。近藤塾では日々,そこを少しでも改善しようと,手を変え品を変え,問題の中にそういう工夫ができる余地を持った問題を意図的に忍び込ませ,指導を続けています。CMでした。
今日も長くなってしまいました。お付き合いいただきありがとうございました。気に入っていただけましたら,また足をお運びください。
二学期に向けて,無料体験のお問い合わせも歓迎します。よろしくお願いいたします。